このゴールデンウィークは、22年ぶり2回目1人、初めてが2人で、小江戸川越に行って来ました。
蔵づくりの町並みは昔のままの佇まいでありつつ、中の店舗展開が、22年前よりもずっと盛り上がっていました! 随分と映えスポットに特化し、おいしそうなコーヒーのカフェがたくさんできていて、どこも良さそでした。
さすがゴールデンウィーク、芋スイーツ、うどん、そば、うなぎ店に並ぶ列をたくさん見かけ、神社はどこも参拝客で長蛇の列でした。
特徴ある建築物等いろいろ写真を撮ってきましたので、ご興味ある方は見てってくださいませ。この日、大正浪漫通りはこいのぼりが泳いでおりました。
【01.大正浪漫通り・シマノコーヒー大正館】
小江戸に来てまず行きたかったのが、シマノコーヒー大正館。
自家焙煎のコーヒー豆たち。食器もずらりと棚に並んでいて良い眺めです。
メイドさんが出迎えてくれて、Bモーニング 焼きサンドツナレタスを注文。トーストされたパンの表面に塩味を感じてとてもとてもいい塩梅。これはなんでしょうか? ウマイ!
【02.旧山崎家別邸】[重要文化財]設計:保岡勝也
主屋・茶室・腰掛待合が川越市指定有形文化財に、庭園が国の登録記念物に、母屋が国重要文化財に指定された、旧山崎家別邸。川越の老舗菓子屋「亀屋」の五代目である山崎嘉七氏の隠居所とし建てられた建物で、100円で見学ができます。和洋折衷で見どころがたくさんでした。
随所にあるステンドグラスや、装飾はひとつひとつが違うこだわり。
タイルと木の合わせ技のお風呂場と、ガラス戸に組み込まれた鏡の洗面所。窓の一部に組み込まれちゃってておもしろい!
お手洗い。お風呂場にもありましたが上に換気用の窓があります。
上の縛られたっぽい梁の竹がおもしろい。下は高貴な方達のご訪問写真。中には先日見学できた東京都庭園美術館の旧朝香宮邸の朝香宮鳩彦王がいらっしゃった。ご訪問は旧朝香宮邸の完成一年後のようでした。【関連ニッキ】白金台 開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z - 2024-04-29
絵のような2本ずつの半円形障子。下の緑色とのコントラストとのバランスが美しい。
節が合わせられた2本セットの竹が、不規則に並んでいて美しい。
和室と洋室の調和。掛け軸は渋沢栄一、栄ちゃんの書だそうです。
【03.りそな コエドテラス(埼玉りそな銀行 旧川越支店)】設計:保岡勝也
小江戸川越でネオルネッサンス様式という、ひときわ目立つ外観のりそな コエドテラス(埼玉りそな銀行 旧川越支店)埼玉りそな銀行 蔵の街出張所へ。1階はショップ(焼き芋、欲しい芋、芋けんぴなど購入)、飲食店等があり、2階には旧頭取室があり、入場無料で見学できるというので行ってみたのですが、行った時は貸切時間帯になっていて入れませんでした。残念〜。
ちなみにネオルネッサンス様式とはなんだろう?と思ってちょいと調べてみたら、ルネッサンス建築に基づきながらも各地の建築方式を織り交ぜたもののことらしく、小江戸テラスの建物の、シマシマの部分は、イスラム圏(あるいはインド)モチーフを取り入れたもので、サラセン風というらしい。つまりこれも海外どうしの和洋折衷(なんていうの?)。
ちなみにちなみに日本でネオルネッサンス様式ググるとヒットした建物。現実的に見に行けそうな場所がいくつかあります。
話が脱線しました。旧頭取室写真が階段のところにあったのでパチリ。外から見える六角形のアレかなあ?と想像。
2階の天井もカッコ良い。外からは確認できないのでわからないけれど、どういう構造なんだろう。
【04.川越城 本丸御殿・三芳野神社・川越氷川神社】
蔵造りの通りから川越城本丸御殿へ。向かいます。
途中で見かけた川越市庁舎。耐震補強されていて、なんだか強そうです。
本丸御殿手前にある川越城中ノ門堀跡。大きな堀跡が保存されています。現存していませんが、門の櫓も立派な二階建てであったとのこと。
川越城入り口あたり。左に球場があって、入場券売り場がかわいいです。
本丸御殿は、嘉永元年(1848)に川越藩主の松平斉典により造営されました。現存している玄関部分と移築復元した家老詰所を公開しています。
家老詰所が何部屋もあって、たくさん打ち合わせしていたのかなあと想像。
道向かいの川越市立美術館と博物館のところが、二の丸三の丸で、5分ぐらいのところに見てきた川越城中ノ門堀跡があって、大きなお城だったことがわかります。
最後のお部屋がまた迫力ありました。鎧とかも展示されていました。
すぐ近くの三芳野神社へお参り。わらべ唄「とうりゃんせ」の発祥の地ですって。参道が天神様の細道とのこと。写真はお城から来た時の脇道。
大変見事に色映えするお社です。2015〜2019年にかけて漆・彩色修理工事がされたようです。
ご祭神は、素盞烏尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)です。のちに北野天満宮の菅原道真公の神霊を配祀しました。
とうりゃんせの「天神〜様の細道じゃ」は菅原道真公なんですね!
「わらべ唄発祥の地」石碑と、ちょっと怖い内容の川越城七不思議。
割と近くの川越氷川神社へもお参り。と思いましたが、参詣人の長蛇の列であっさり諦め。なぜこんなに人気が……! 横の護国神社のみお参り。
映えスポットでもあるのか、和装の人たちがたくさん写真を撮っていたゾーン。たしかに雰囲気ありました。
【05.そのほか歴史的建造物】
そのほか、小江戸川越にある歴史的建造物、レトロモダンな洋風建築(外観のみ)です。参考にしたサイト→レトロモダン!洋風建築めぐり
▲大野屋洋品店
1930(昭和5)年建築。大正時代から続く衣料品店だそうです。屋根形状が特徴的だったようですが、ちゃんと撮れていませんでした!
▲川越商工会議所[登録有形文化財(建造物)]
1927年(昭和2年)建築。
古代ギリシャの列柱を思わせるドリス様式の柱と、バロックを思わせる玄関上の飾りなど、当時の金融関係が好んで建てたルネッサンス・リバイバル様式をとどめています。
▲カフェエレバート[川越市指定文化財「田中家住宅」]
1915年(大正4年)建築。コーヒーがおいしそうです!
▲山吉ビル(旧山吉デパート)設計:保岡勝也
1936 (昭和11年)建設。県内初のデパート建築で、古代ギリシア建築のイオニア式柱が特徴的。ステンドグラスもきれいそう。現在1階は歯医者さん。
▲中成堂⻭科医院[川越市教育委員会 伝統的建造物指定]
1913年(⼤正2年)建築。グリーンの外壁は下見板張り(イギリス下見というらしい)。濃い縁取りが建物が締まって見えます。
▲川越キリスト教会[登録有形文化財(建造物)]設計:ウイリアム・ウイルソン
1921年(大正10年)再建されたもの。川越市内のレンガ建築の中で一番古い建物。
▲手打ちそば百丈(旧湯宮釣具店)[登録有形文化財(建造物)]
1934年(昭和9年)建築? 銅板やモルタルなど燃えにくい素材を使った看板建築。窓の周りの装飾がかなり細かく凝っています。
▲川越の洋食・西洋料理 モダン亭太陽軒[国指定 登録有形文化財]
1929年(昭和4年)建築。角にある入り口と、横にある入り口が色ともども独特な存在感。
隣にあったスカラ座も趣がありました。この通りだけ濃厚物件が2軒続いていました。
▲リストランテ ベニーノ/カワモク本部事務所棟(旧六軒町郵便局)[国指定 登録有形文化財]設計:森留吉
1927年(昭和2年)建築。1階はイタリアンレストランぽい。
▲おまけ。スターバックス 川越鐘つき通り店
店内がちらりと見えますが、奥に見える緑の抜け感がステキ。
【06.弁天横丁 長屋 トモリ食堂】
川越 弁天横丁の長屋にある、トモリ食堂へ。ふたりがカフェ、ひとりが食事で入店しました。
店内は自然派という印象そのもの。
突き抜けている長屋がいい感じで、お隣さんが見えます。テーブルの脚がミシンの脚みたいでステキ。
お水はセルフです。器の種類がたくさんあって、テンションが上がりました。選び抜いた3つの器です。
プリンに乗ったアイスにかかった、自家製フルーツソース(いちご)の酸味がおいしい。コーヒーも合う合う。
同行者が注文した定食。おいしそう! 唐揚げを揚げてる音が良かったです。
レジ下にあった自家製フルーツソースたち。使われている食器がすべて良かったです。一点ものかなと思うほど個性と種類がありました。店主の愛と手間がたくさんかかっているのが感じられるカフェでした。
このお店のあった横丁は、これからもお店が入っていくようなリノベーション工事予定があるようでした。
【07.お菓子横丁】
お菓子横丁へもぶらりと行ってきました。祝日だからか、縁日状態でここも賑わっていました。揚げたて芋けんぴをつまみながらまわりました。
小江戸川越はお芋が名物らしいので、芋けんぴと干し芋とお芋良さそうなの買って来た。芋けんぴ、都内だと澁谷食品のが多いけれど、いろんな製造会社のがありました。食べ比べしよう〜。それと豆菓子も買いました。
前に来た時よりも街がアップデイトしていて驚きましたが、自分も前に来たよりもより深く町並みを感じられて過ごせた気がします。ありがとう小江戸川越。
今回の小江戸川越訪問、ニッキ史上、上位に入る長さになってしまいました。最後までご覧いただいた酔狂なあなた! だいぶマニアです。ありがとうございました。
25.05.15