カエルニッキ

ド・ザイナー。

横浜 三溪園


初めての横浜 三溪園。名前だけは知っていて、良い庭ぐらいの認識だったけれど、地主の三溪さんは芸術家、文学者と交流が深く、歴史的建造物を保存して、次世代に文化を繋げるため、素晴らしい取り組みをされているところでした。
年中何かしら行われている行事と、咲いてる花と、季節で移り変わる風景がステキ。サクッと回ったつもりでしたが、軽く2時間経っていました。充実した美庭園です。撮ってきた写真を並べていますので、ご興味ある方は見てってください。


入口付近でガイドさんに軽く説明をしてもらっているところ。大体ピンクラインのルートで見てきました。


園内は常にどこから撮ってもいい風景。手入れが行き届いているのが素人目でもわかります。


旧天瑞寺寿塔覆堂(きゅうてんずいじじゅとうおおいどう)。扉の装飾が目を引きます。よく見ると上半身女性下半身が鳥になっているそうです。家紋が豊臣家です。


徳川家の別荘と考えられている、臨春閣(りんしゅんかく)。11年かけて、川沿いの配置が念入りに考えられた建造物。こちらは中がオープンになっておりまして、お庭から中を少し見ることができました。


臨春閣の中は、狩野派とほかの絵師による障壁画(複製)が目を引きます。仏教建築を思わせる、上の階に行く入り口の装飾がステキ。



いい橋。臨春閣から庭を眺めると、この橋がいい位置にいます。


月華殿(げっかでん)。リニューアル中でした。キラキラ。


今回興味深かった建物が、聴秋閣(ちょうしゅうかく)。中は未公開。江戸時代の建物で、京都から移築したもので、斜め45度に切られたお部屋が不思議です。斜めの壁はちょうど裏側で、外側からは見られなくて残念なのですが、手前の一段高くなっている平な石の入り口は、船遊びから直接上がれる仕様になっているとか。風流!


竹林が美しい。三溪さんが建てた茶室、蓮華院(蓮華院)の裏。


鬼瓦に見られている海岸門(かいがんもん)。ネコちゃんがいらっしゃった。門を潜ると梅の花が咲く穏やかな庭園が開かれています。



海岸門から外苑に入り、山登り後、松風閣の展望台へ来ました。三溪園の外苑で一番高い場所です。根岸の壮観な工場地帯を一望できます。富士山も山頂部分がうっすら白く見えていました。


下山したところに旧燈明寺三重塔(きゅうとうみょうじさんじゅうのとう)。庭園のどこからでも見えるように配置され、まさにシンボル的な存在です。


入園した入り口あたりのところが見えます。


降りたところの梅園の臥竜梅。ほぼ咲いていました。


三溪園内にあるほとんどの建物が重要文化財で、一般未公開ですが、唯一中に入れた合掌造りの、旧矢箆原家住宅(きゅうやのはらけじゅうたく)。飛騨白川郷から移築された立派な民家です。




入り口にうまや、囲炉裏に火と煙、大きな味噌だるに石うすと民具がたくさん展示されていて、当時の暮らしの雰囲気が少し感じられました。


格式高い民家です。


雛壇がすごいインパクトありました。寄贈されたものらしいです。



だいたい一周してきて入口付近。気づいたら2時間経っていました。一年中、いつ行っても見どころがありそうな名庭園でした。

24.03.05