カエルニッキ

ド・ザイナー。

『関心領域 The Zone of Interest』字幕版


『関心領域 The Zone of Interest』字幕版を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

冒頭、音だけの暗いシーンとか、途中のモノクロシーン(後で知ったけれど赤外線の画面でした)、赤い画面とか、精神的に“なんか来る”ものがじわじわと積み重ねられていく感じ。最初のところで奥様が毛皮をまとう場面で、驚きでゲェッって声が出そうになるぐらい嫌悪感が……。この役の女優さんは相当な覚悟で受けたんだなぁと思いました。

劇中の奥様の母親は。普通の反応だったのが、変に安心したり。どこか平常の感覚が狂っていく映画。無理な人は無理な映画。

夜、各部屋の照明を消していくシーンや、届け物を持って各部屋を巡ったりする場面のカットが細かいなと思ったけれど、撮影は何箇所かにカメラを固定で置いていて、役者が自由に演じるような形式だったようです。だから、生々しさを感じたのかなと後から納得です。

よく泣く赤ちゃん、夜寝れない少女、異常ないけどなんだか吐いちゃうお父さんと、メッセージ的なものが込められていた気がします。

アウシュヴィッツ収容所の知識をある程度知らないと分からないなと思い、事前に見ていたのはこちら。

BBCの『アウシュビッツ ナチスホロコースト』アマプラ、Huluなどで配信中

24.06.23