カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ダンケルク』


大好きなクリストファー・ノーラン監督最新作『ダンケルク』を観てきました。「IMAXでの鑑賞を推奨」とのことでしたが、タイミングが合わずにTCXスクリーンの鑑賞となりました。

ダンケルクの戦い(ウィキよりコピペ)第二次世界大戦西部戦線における戦闘の一つで、ドイツ軍のフランス侵攻の1940年5月24日から6月4日の間に起こった戦闘である。輸送船の他に小型艇、駆逐艦、民間船などすべてを動員した史上最大の撤退作戦。

これも戦争映画か、と、思える内容でした。一等兵の非力さにめちゃ共感。とにかく生き残れ! とずっと手がグーのまま観てしまった。冒頭のシーンから、一等兵が桟橋行くまで、ほとんど無言なのに状況わかる演出に、はじめゾワっとしました。多分これで全編行く気だ……と覚悟しました。ある程度の知識がある方がより一層楽しめる? 映画になってそうです。

陸、海、空と、それぞれの場所で戦う人物像が良かったです。民間船の船長と戦闘機パイロット(トムハーディ)が最後までかっこよかった! ほんとにどんな状況も場面描写が多いので、歴史を若干知っていると、その人物がどういう覚悟だったのかというのがより分かっておもしろいと思います。

悲惨な戦場シーンでも、恐ろしく美しいビジュアルのギャップが大きくて、皮肉さすら感じてしまいます。広大な砂浜に縦列している兵隊さんたち、砂浜に座礁している商業船、煙を吹きながら海上に墜落していく戦闘機、重油が漏れ続ける海面と、良くない場面なのにこの美しさったら……。

評判通り、普通の戦争映画にはない、ただただ“その場にある現実”でした。ちょっと極論かもしれませんが視点が『この世界の片隅で』に近いものがあると思います。見た後の余韻に同じものを感じました。

にしてもちょっと戦争映画がここ数回続いてしましました。次はかっちょいいSFが見たいぞ。