カエルニッキ

ド・ザイナー。

『JUNK HEAD』


たった一人で独学で作り始め、7年の歳月をかけ完成したSFストップモーションアニメ、世界が熱狂した、伝説のカルトムービーがついに日本上陸!! の『JUNK HEAD』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

観終わった後、長い旅を終えたような充足感。まだまだ旅は続くようなのですが、おもしろかったぁ! と思わず声に出てしまいました。

終始驚きの連続でした。ジャンクなストップモーションの動きがおもしろいと思って見ていたけれど、後半はストーリーに没頭してしまい、登場人物の生命力にただただ引き込まれていました。

お話は全く新しいものというわけではなく、たいていの人が知っている「こうなる」が起こる気持ちよさがありました。SFの定石ならこう、っていう部分がうまく織り交ぜられていて見やすいし、そのさじ加減が絶妙なんだと思います。

終盤の3バカのかっこいいシーンは爽快感そのもの! そしてがっちりつかまれた感情は、そのあと揺さぶられまくるのですが……!

クリーチャー設定とデザインと、どこ切り取っても絵になる構図と、最後にはキャラクターに愛着が湧くほどグッとくる物語。どこかみんな欠損していて、それがどうしようもなく愛おしくなる。

こんな凝りまくった映像堀貴秀監督1人で作ったの!? と、見終わった後狂気を感じました。ひとりだったからこそ、この世界の統一ができたのでしょうね。相当好みが偏っててそれもまた好き!


劇場では買えなかったので、通販でパンフレットを注文。ずっしり50ページ強ある映画パンフレット。中身は……インタビューとかそんなのじゃない! 目次の様子で想像つくでしょうか。


誌面のマージンもノンブルギリギリで、みっちり堀監督が解説しています! 特撮あるあるでしょうが、工夫がすごい! 映画のエンドロールみたいに全部監督制作です。映画裏本編と言うぐらい濃密な内容です。

壮大な三部作第一章とのことで、前後に『JUNK WORLD』『JUNK END』が控えているようです。また見られるの!? 楽しみ!

最後にクセになるエンディング曲

2020年の春から何度かある緊急事態宣言で劇場の営業も、公開する映画の本数も減っている昨今ですが、名作を観られてよかったです。


この日はおそとコーヒーもした! 日比谷焙煎珈琲 浅煎りブラジル注文。軽くて飲みやすいスイーツイラズ。浅煎りは自分で淹れるの難しくて、お店でプロの淹れたの注文しちゃう最近です。

21.05.04