カエルニッキ

ド・ザイナー。

『エリジウム』


第9地区』のニール・ブロムカンプ監督最新作、『エリジウム』を観てきました。『第9地区』にあるような格差社会が宇宙スケールで展開。

宙に浮かぶ富裕層の住むエリジウムの世界と、大気汚染で人の住めなくなった寂れた地球の街のギャップが見事。今回も、視聴者に問いかけるような社会派映画でした。実際の地球上でほぼ起こってることそのままだろうけれど。

空に浮かぶエリジウムを眺めて、いつかあそこにいいくという少年に、エリジウムから見た地球はこんなに美しいのよと言ってシスターが見せるロケット(写真を入れておくペンダントの方)の写真が印象的。

体に直接はめるギブスの改造も斬新。データ転送が直接脳に書き込めるというのがキーポイントになっていた。銃を撃ったときのストップモーションや、宇宙空間でのチェイサーのスケールの大きさは、劇場スクリーンで見て大迫力がありました。

あまりにも前作が良かったため、ついつい『第9地区』と比べてしまいますが、エイリアンが出てこない分、ただただシビアな人間社会だったなあという感想です。時期的に、いまSF映画がたくさん上映されていて、ほかのが派手なSFな分ちょっと分が悪いタイミングだったかなあと思いました。

でも個人的に『コンタクト』のジョディ・フォスターとウィリアム・フィクナーの、二人揃っているところを見られてちょっと良かった。