カエルニッキ

ド・ザイナー。

『復活の日』


小松左京が1964年に書き下ろし、1980年に劇場公開されたSF映画『復活の日』を観ました。英題は“Virus”。監督深作欣二、撮影木村大作。日本映画。

【あらすじ】公式よりコピペ
MM88・・・その細菌兵器によって全世界はパニックとなり、人類は死滅した・・・・
氷に閉ざされた南極大陸に残された863人を除いて・・・・
1年後、南極で地震研究を続けていた吉住は、アメリカ東部地震を予測。その影響で今も地下に眠り続けるミサイル自動報復システムが作動し、南極大陸をも含め全世界をミサイルが飛び交うことになる。阻止の為、カーターと共に潜水艦で廃墟になったワシントンに向かうが、寸前に突発地震によりシステムが作動し、ミサイルは発射され、世界は2度死ぬ。
奇跡的に助かった吉住は一路の光のある南極に向けて南に歩きはじめた・・・。

劇中の字幕文字より抜粋

初めは通常の風邪とほとんど変わらぬそうです
それがたちまち肺炎になり
他の症状を併発して
いままで見たことのない…
何かべつの…

勧められるまま見たけれど、ドラマ仕立てにはなっているものの、現状とかぶる場面が多くて驚きです。医療崩壊の場面はゾンビ映画さながら、こうならないことを祈るばかり。

南極の人たちは国を超えて協定を結び一つの国家を作るのですが、男女比の女性が少なすぎて(3桁:1桁だったと思う)、もめた会議、女性は誰と子供を作るのか協議で決められるという、閉鎖空間ならありうる展開だなと。

世界が2度死んだ後からが、本番。ちょっと中だるみっぽい長さを感じたりもしましたが、絶望の中に一筋の光がさす、さいごの海岸での場面が、映画のタイトルを再認識し、生きようとする生命の力強さを大きく訴え、草刈正雄さんの熱演で感動のラストシーンでした。



20.04.19