カエルニッキ

ド・ザイナー。

『パコと魔法の絵本』


大好きな映画監督の1人、『下妻物語』『嫌われ松子の一生』中島哲也最新作、『パコと魔法の絵本』を観てきました。

現実離れをしたような風袋で、舞台のお芝居がかった登場人物に、始めは戸惑い、あれ?もしかしてつまんない? と不安になりましたが、パコが登場してからはぐんとおもしろくなりました。頑固で嫌われ者な大貫が、パコの記憶の片隅にある一筋の希望を持って行動する流れは、とても感動的。

そして、後半のCGと現実世界の交差するステキなファンタジーの世界がすばらしい。違和感のない切り替わりの場面づくりは、最初から仕込まれていたんだとここで気付いた。CGの技術的な事は良くわかりませんが、わくわくが止まらない世界は、三作目にして監督の腕のすごさを垣間見たように思います。笑って泣かせる感動ストーリーです。オススメ。