カエルニッキ

ド・ザイナー。

『HUMAN LOST 人間失格』


原案・太宰治人間失格」、本広克行スーパーバイザー、木崎文智監督、冲方丁脚本、岩浪美和音響監督、ポリゴン・ピクチュアズアニメーションと、名だたる制作陣でつくられた、『HUMAN LOST 人間失格』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

私にはむずかしゅうございました。人類が進化した近未来SFのお話ですが、果たして太宰の『人間失格』は必要だったのかなと。人類はすでに人類ではなかったということで、物理的に人間性を失ってしまったことを、タイトルを絡ませていたのかな。原作のセリフの一部はちょいちょいあったぐらいで、オリジナルストーリーでした。

前半の、レインボーブリッチ封鎖までのチェイサーは、音響効果とともに大爆音がとても迫力あるアクションで良かったけども、単純な結末の割には途中の作り込みが複雑で、着いていけなく……自分がロストしそうになりました。そういえば原作も読みにくかった。昔がんばって読んだけども。

始まってすぐに、前の方の席の高齢女性が「これマンガだ」と言って、ヒソヒソしだし、結局途中退席して行きました。察するに実写の『人間失格 太宰治と3人の女たち』(蜷川実花監督、小栗旬主演)と間違って取ってしまったのではと想像。

19.12.10