カエルニッキ

ド・ザイナー。

干し餅(ほしもち)の製造過程


お正月、実家で干し餅の製造過程の一部をお手伝いできるタイミングがありました。干し餅とは寒い地方の伝統的な完全保存食です。餅をついてから干すまで、様子を見ながら約2ヶ月弱ぐらいかけて作られます。

実家では私が子供の頃からすでに干し餅は毎年冬に作られていて、母の作る干し餅は評判が良く近所の人に振舞ったり、頼まれたりするのでちょっと誇らしいです。(私は全くできません)

今回はもち米をついた後、型箱に入れて固まる様子見て10日前後に出したところの、同じ大きさにカットする工程です。


▲これが干し餅カット道具です。白い定規は母が独身の頃から使っていた洋裁用カーブ定規です。私たち子どもらはこれを見て育ちました。出てきた時思わずなつかしく!


▲型から出します。餅が固まったとはいえ、割れる恐れもあるので丁寧に扱います。


▲寸法を合わせ


▲切っていきます。



▲棒状になった干し餅を折れないように今度は裁断機で同じ厚さでカットしていきます。(妹作業)


▲切り終えた干し餅は、ビニル袋に並べて入れて(甥っ子作業)冷凍。今回はここまでの行程です。


▲冷凍後、梱包用ビニールひものスズランテープで吊るしやすい形に編み込んで乾燥。お餅のフリーズドライが出来上がり。【妹作図】


▲乾燥後は、ほんのり甘い味付けがしてあるので、そのままたべてもいいし、火であぶっても、水分に浸して戻して食べてもいいみたいですが、私は油で揚げたのが好きです。見た目がアレですが、これが香ばしくておいしいおかきのようなスナックに変身します。

干し餅カットの様子です(音あり)


干し餅カット



▲この流れでお昼みんなで食べる手巻き寿司の準備。お刺身よりもちょっと厚みを持たせて切ります。


▲マイ手巻き寿司界では、絶対的地位の高いツナは欠かせません!


▲右の卵溶いたのは茶碗蒸しの素。お正月には欠かせない逸品で、おふくろの味です。イチ正月の間に、人は何個茶碗蒸しを消費するのだろうか。


実家のお正月のありがたみの記録でした。

18.01.07