カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ヒューゴの不思議な発明』


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巨匠マーティン・スコセッシ監督最新作『ヒューゴの不思議な発明』を観てきました。もしかして感想がネタばれです。困る方はここで思いとどまってください。ですが、映画はすごくよかったです。


冒頭からの3Dを駆使した素晴らしい映像美。時計の塔のメカニカルな美の世界。3D映画いろいろ見てますが、これは『アバター』ぐらいすばらしいと思いました。


そしてストーリー、孤児のヒューゴが父の影響で映画好きなのと、形見になった父からのメッセージを解読し、冒険好き少女との出逢い、自らの役割を探しながら、晩年心を閉ざした映画の父、ジョルジュ・メリエスの心をひらいていくのですが、すべてが不思議と繋がってて、最後の上映のシーンでは感動が最高潮に登りつめます。映画って魔法だ。そう思えるシーンがいっぱいです。


初めて劇場で動く写真を見た人たちは、汽車が向かってくる映像で、みんな逃げたんだそうです。それが、この映画ではバリバリ浮き出る3Dが駆使されていて、そういえば、はじめて3Dで見たとき、たしかに避けた! と思ったら、監督の仕掛けにハマったも同然なんだとわかりました。

音楽もすごくいい! 最近のハワード・ショア聴いてないけど、フランス色濃いちょっと淡く切ないメロディが、不思議でワクワクな魔法の世界感をふくらませてくれます。帰り道、曲の余韻がいつまでも残ってました。