シゴトが午前中に終わってしまい、生活ヤバイけど、そんなことはさておき、気がつくと足が早稲田松竹へと向っていました。今週来週と重々しい映画2本立て上映中です。後味悪そうだなと思ったけど、二本目の映画ポスターの廃虚ぶりに惹かれてて、行ってきました。歴史的な部分にうとかったので、出来事の重要さがイマイチわかってなかったかもです。が、重かった。
先に住んでいた移民と、後から来た移民と、勢力争いをしてました。毎日船でたくさんのアイルランド人が港に着いてました。先に住んでた移民は、後から来た移民が憎たらしくて仕方がなかったみたい。
このころ黒人奴隷制度が廃止になったとか、徴兵制度ができたらしく、暴動も何度かあったとても狂った時代だったようです。白人は黒人が憎たらしくて仕方がなかったみたい。暴動のどさくさで黒人のリンチが相次いでいました。つか、これを見たら、今もあまり変わってないなと思う部分がたくさんあって、すごくメッセージ性の強い映画だなーと思いました。一方でこうやって見据えて映画が作られているのに、一方では似たようなことが現実におこっていたりするなんて、皮肉すぎでつ。
ナチスはユダヤが憎たらしくて仕方がなかったみたい。たくさん気まぐれに殺してました。一列に並ばせて何人か指名して、うつぶせにさせて頭を打ってく。みんな黙って殺されていきました。
ピアニストは、偶然にも運良くどうにか生き延びられていました。でも最後に彼を救ったのはやっぱり音楽の力だったと思う。ピアノの音色が呼吸するみたいに、怒りや、悲しみや、いろいろなモノが自然とココロに入ってくるような、または、わき出てくるような、ちょっと書き方が美しすぎるけれど、ホントにそんな気分になりました。おそらく戦場のすさんだ風景や、大砲の耳障りな音から、しばし開放されたんだと思います。
どうやらこの映画はピアニストの視点から観たモノが映像になっているみたいで、ピアニストがいなかった所は映像化されていませんでした。それだけに自分以外のことがわからなくて、すごい生々しかったです。
重いけど知らずにいるより、観て良かったと思える二本立てでした。
というわけで、明日からまた夏休みが一週間。しょうがないの、仕事がないから。