山田尚子監督最新作、『きみの色』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。
キラキラの青春最高! なにかと人間のネガティブ盛り込みがちな作品が多い昨今(それはそれでいい話もあるんですけど)、ポジティブ盛り盛りで、けど決してゆるくはない、心を動かされるお話が作られたのすばらしいと思う。
お話も、動くキャラも、色の描写も、美術背景も、ひとつひとつ合わさって、時々ドーンとくる感受性の嵐に心が躍り、愛おしい時間がずーっと流れる空間でした。
教会や学校の建築美もすばらしく、いつの時代かわからないガラケーも、島生活の情景を垣間見られた感じで、ほっこり。教会で迎える雪のシーンはまさに圧巻。全てが見どころ。またひとつすばらしい作品と出会ってしまいました。
以下、3人に対して思ったこと。みんな自分でちゃんと向き合って解決していく様がとてもとても愛おしいです。
- トツ子……ピュアな感性に心が躍ります。自覚のない天才ですね。
- キミちゃん……最後の叫びに心を打たれました。着てるパーカー好き。
- ルイくん……音楽作れない自分までもが一緒にやっているような錯覚になるほど、音楽に打ち込む姿が丁寧に描かれていて、とても心が躍りました。
あと楽曲が3人それぞれ作るというものですが、三者三様で、一人の人が手がけていると知って驚きました。
映画はT・ジョイ PRINCE 品川で見たのですが、駅周辺は絶賛再開発中で、行くたびに様子が変わっています。
24.09.04