カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ある天文学者の恋文』


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映画の日ジュゼッペ・トルナトーレ監督最新作、『ある天文学者の恋文』を観てきました。最初のテンポの良さも、途中のダラダラする過程も、最後は良かった。と、あとからジワジワきました。そのじわじわ良かったと思える気持ちに音楽が最高の相乗効果で優しいエンニオ・モリコーネ。以下ネタバレ感想になると思うのでご注意です。

予告のコピーなどでミステリーかなと思ったら実はそうでもなく、切ない恋の物語でした。教授と教え子エイミーの歳の差恋愛の仲だったふたりですが、ある日教授の訃報を授業中に聞いてしまうエイミーに、教授からは恋文が届き続けるというミステリー風じたて。エイミーは届き続ける恋文の発信源をたどろうとするのですが。。。

星々の放つ光は、すでにこの世にない光が届いていて、残像を見ているんだよ。というふうなセリフがあったように、天文学者だからこその、この恋文という結論に行き着いた、最後は優しい気持ちに包まれるお話でした。教授は何としてでも、エイミーには幸せになってほしかったんだと思うと、その愛の大きさにあとからジワジワ感動します。でもちょっと要素がバラバラな感じがしてわかりにくいかな。

若干、映画の中編はひたすら暗い場面が続くので、ちょっと中だるみがするような気がしますが、お話はとてもステキでした。星を見る人はピュアな愛を持っていますね。