カエルニッキ

ド・ザイナー。

『日本沈没2020』


小松左京原作、湯浅政明監督、Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』全10話を見終えました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

実写映画『日本沈没』はぼんやりとしか覚えてない災害の印象でしたが、アニメは予想の斜め上を行く超展開の連続ストーリーでした。とにかく1話ごとに要素が多いです。

物語は、ひとつの家族視点から描かれていて、頼りになる父と母、姉弟と。それと近所の人たち。家族が一緒というのは心強いです。家族は沈んでいく海と反対の山側へ向かうことに決めます。生き残るために。

ネットも繋がらず、ニュースも入ってこない状況でどういう判断すれば生き残れるのか。家族は同じ避難場所にいた人たちと意見が分かれて、途中で別れ別れになるのですが、道の先々で命をかけた判断に迫られ、自分だったら精神持つかなと思うこと何度も。

途中向かう山道も地割れ、崖崩れと様々な障害や、盗難、暴力、人種差別、カルト集団と、絶望した人たちの様々な姿を見ることに。ユーチューバーの気球がでたあたりは、ファンタジーとして見るしかないですが、正義感というのは心を打ちますね。

災害時の参考にするには微妙なところもしばしばありましたが、ラップで本音を言うシーンは痛々しくも嫌いじゃないです。

国が混乱するということでは、いまのコロナ禍での現実に近いものがあり、今年は感染モノの映画やドラマをたくさん見ていますが、このアニメもその一本になりそうです。

20.11.19