カエルニッキ

ド・ザイナー。

『her/世界でひとつの彼女』


Photo courtesy of Warner Bros. Pictures
『her/世界でひとつの彼女』を観てきました。『トランセンデンス』に続き、またもや人工知能もの。だけどぜんぜん違うものになってておもしろいのです。観終わったあとのタイトルを見ると意味深だと思う。

これは想像力次第ではもしかしたら賛否が二分されるのではないかと思うほど、とてもデリケートなストーリー展開でした。

『トランセンデンス』と比べるのも違うかなと思うのですが、見た目何が起こっているのかわかりにくいので、想像力発揮しないと感動が薄いと思います。『トランセンデンス』がそうでした。淡々と進むのでちょっとイメージしにくく、むずかしいなと思ったのですが、『her/世界でひとつの彼女』は何故か容易に世界に入り込めました。どちらも主題は愛なんですけどね。

最初は、人工知能との会話が人間が話してるっぽくて実感しないのだけど、だんだんと自然に思えてくるからすごい。いつ姿を表すのか目が離せませんでしたスカーレット・ヨハンソン

最初の頃の夜の営みシーンは、スクリーンが真っ黒で字幕だけがアンアン言ってて、否が応にも想像力を発揮させられたり、そうかと思うと暖色の、特に赤系が基本色で、お部屋とかあらゆる場面のアクセントになっていて、包みこむようなとてもあたたかい映像だったり、あらゆるところで感性を揺さぶられます。恋してる人になら切ない一本となるでしょう。たぶん。