カエルニッキ

ド・ザイナー。

『真夏の方程式』


(C) 2013 フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社
ガリレオシリーズ第6弾 映画『真夏の方程式』を観てきました。すごく…(ゴクリ)、よかったです……。かなり世界に入り込んで見られました。


味わい深い駅舎、海中のブルーにまず相当癒されますが、話の構成が巧妙でした。いくつも積み重ねられた秘密に、いかにも怪しいと思わせておいて、突然別な方向から答えをぶつけて立証されたり、答えが二重にも三重にも深い部分にあったり、ミステリーの部分には気が抜けません。



それに加えて、湯川先生と恭平少年の徐々に増えていくふれあいの時間。ペットボトルロケットのシーンは、自分もそこにいるかのような臨場感があって、すごく楽しかった! すごく楽しかったんだよおおおお!

事件が真理に向かっていくに従って、この恭平少年の成長していくさまがまた愛おしい。これについては、演出がとても憎いやり方で、恭平が答えが欲しくて、先生を探しているときに見つけられなくて(この辺号泣だった)、しばらくしたあとに、駅で静かに再開するというシチュエーション。最高の見せ場だけあって、感動する言葉がたくさん(この辺も号泣だった)。おおよそ、普段の湯川先生からは子どもに向けて発することなんて考えられない内容なのがまた涙腺を刺激します。

一緒にいるけれど、徹底して本編に何も関係なかった恭平パパのギャップと、最後に言ったセリフも茶目っ気の聞いた演出でみごと締まった感じです。そして、海岸線を走るローカル鉄道、豊かな海と、全てを包み込む真夏の風景がよかった。軽くひと夏の体験をしてきた気分でした。