カエルニッキ

ド・ザイナー。

『魍魎の匣』


京極夏彦京極堂百鬼夜行)シリーズ」の作品の中で最も売れたという『魍魎の匣』の映画を見てきました。原作は読んでいましたが、盛りだくさんの内容となっています。『姑獲鳥(うぶめ)の夏』よりは笑いがあって、おどろおどろしさはないものの、情景は風情があって個人的には好きでした。

原作では久保の独特な口調の文体で、みるみる匣ワールドに取り込まれていく感じだったのだけど、映画では別な表現方法に工夫がされていました。匣詰めのビジュアル良かった。個人的にはもっとグロくても良かったけどに。それから工場がいかにもな研究所で、舞台を見ているようでした。

関君の俳優が変わっていましたが、良いボケ味が出ていて、はまっていたと思います。あと、大谷石の砕石場に行ったことがあるので、どうしてもある場面で現実に引き戻されることがあって、苦笑してしまった。全体的にはよくまとまった映画だと思います。ちなみにちょっとグロ注意。