カエルニッキ

ド・ザイナー。

『めがね』

『かもめ食堂』のスタッフが再び集結した『めがね』(音あり)を観てきました。はふぅ〜〜〜! 良かったです〜。かもめ食堂よりも入り込みやすい内容でした。

疑わない、比べない、求めない。この島の人たちは、“たそがれる”ことをとても豊かに感じさせてくれました。それは言葉ではひとつも語られず、自分で感じ取らせる、感じるまで待つ、感じられなくてもどうするわけでもなく、大きく包み込んでくる何かを持っています。

劇中で最高の自由人であった、さくらさん。もたいまさこはセリフがなくとも目で容易に語る。こんな人に私はなりたい。

必要なものって、結構思い込みであって、そんなにないのかもしれない。それに気付いたとしても、行動に起こせる時がくるのか、映画を観ているときに、自分に聞いてみたりました。

そしてこの映画は何しろご飯がおいしそう! これは『かもめ食堂』でも活躍した、フードスタイリストの飯島奈美の功績が大きいようです。まったくこのシトのご飯はすごい!

そして、かき氷。手回しのかき氷がうまいことは知っていますが、タエコがさくらさん特製のかき氷を初めて食べたときの、あの一口目のシーン。これはおいしいのか? 何が起きているのか? そんなおいしさに戸惑うタエコの複雑な様子が、だんだんに明るくなって行く、このワンシーンは、この映画の最高の名場面だと思います。

どうぞ、安心してたそがれに行ってみて下さい。沖縄の島、ますます行きたくなりました。