『嫌われ松子の一生』を観てきました。すごかったー。作りようによってはネクラな映画になりそうな、松子の波瀾万丈な人生ですが、歌や踊りの見事な映画でした。昭和の香りがして、それでいて、決して古くない感覚。語りべの視点や時代が変わりつつも、話の筋がすごくわかりやすかった。それはそれはもう見事としか言いようがありません。監督、『下妻物語』よりもすげーぜ!
ただ、大好きなシトにかわいがられたかった。愛されていたかった。それだけの幸せを望んで生き続けた松子の怒濤の愛は、生涯は、エネルギッシュでパワーがありました。女優の中谷美紀もすごい。『約三十の嘘』から、何となく好きだなと思っていたけど、今回で大好きになりました。この映画、観てるだけで体力消耗します。後半はもう笑うところなのに笑えなかった。いい意味で。最後は引きこもりですっかり落ちぶれても、やはり教師だったのだなーと思った。
映画館での客層も若者カップルから年輩者と幅広い年齢層でした。多くのシトに訴えかける松子の一生はすごいです。美人なのによく振られるシト、お金で苦労したシト、父が好きなシト、どんなシトにもおすすめ!