カエルニッキ

ド・ザイナー。

観客を選ぶ作品です『ローズ・イン・タイドランド』

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テリー・ギリアム監督のローズ・イン・タイドランドを観てきました。わーもう、すごい狂いまくり。狂いっぱなしの登場人物が、かなり生々しくて、そのうちローズの妄想が本当なんじゃないかと思うぐらいわけがわかんなくなった。結局どれが現実でどれが現実でないかなんて、実のところ区切りを付けるのは難しい。自分にだってあった小さい頃の空想世界。今はどこへやらなんだけど。これぐらい空想がたくましくて現実逃避できてたら、なんて楽しいだろう。監督は楽しんでそう。

登場人物も、背景もそんなのばっかりで、見てるうちにだんだん楽しくなってくる。でも最後に現実に戻されたみたいで、おいてきぼりを食ったような感じ。この感じ、この監督の映画には多い気がする。

この映画、非現実的だと思われそうな内容だけど、5役もこなす子役のシトの方が驚異だった。