カエルニッキ

ド・ザイナー。

生きていく方が断然大変だ。『ヒトラー 〜最期の12日間〜』

『ヒトラーこの日、恋にも仕事にも疲れた女が独り、冷たい雨に打たれながら見上げたその瞳に映ったものは・・・。なんちってーーーー!! 仕事詰まってんのに自分が詰まっちゃって、衝動的に『ヒトラー 〜最期の12日間〜』を観てきました。

はひー! 重かったー。当然か。ヒトラー写真でしか見たことないけど、そっくりっぽかった。本場で創られただけあって、かなり生々しかったです。当然登場人物は実在したシトたちで、まだ存命のシトもいた。最後のエンドロールに入ったところで、そうゆうのがわかった。証言した秘書のシトは3年ぐらい前まで生きてたんですね。

自分が罪だと思ったとき、わかったとき、どれぐらいのショックを受けるんだろう。秘書のシトは秘書になってからそれを知るまでに、ずいぶんと時間がかかったと悔やんでいました。自分が総統の秘書に採用された栄光ある日に、ユダヤ人の同じ年の女性が殺害されていたのを、数年後知ってがく然としたそう。

この話、総統の死後からが長かった。崩れゆく帝国の中で、総統を信じて付いてきたシト達が次々と覚悟を決めてこの世を去ってゆくさまは、潔くキレイでもあり、愚かでもあったように思った。生きていく方が断然大変だと思いました。