カエルニッキ

ド・ザイナー。

底なしの絶望感『アフガン零年 OSAMA』

アフガン零年23年間戦争が続いたアフガニスタン。その最後の5年にあたるタリバンの時代を撮った『アフガン零年 OSAMA』を観てきました。重い、ものすごく重いです。カエルのキャパでは受け止めきれません。今の日本では考えられないことばかりでした。ボランティアで世界的に活動しているシトたちって、ものすごい信念だと思う。

男は学問を学んで、働けるけれど、女は独り歩きすら禁じられ、学ぶことも働くことも許されない。夫が戦争で死んだ後は、残された女家族は飢えに苦しんでいる、女にも仕事を! そうゆうデモから話は始まりました。

美しくも悲しい主人公の少女は、激しい戦火の中身内を亡くし、家族を支えるため、5歳頃から物乞いで生き延びてきたんだそうです。撮影中に見せる少女の涙が、監督の気持ちを変え、映画の結末をも変えたそうです。ひどい結末です。それだけに悲劇はまだ終わっていないというメッセージが、根強く残りました。同時に、零年というタイトルはこれからだという希望と情熱が込められているんだと思いました。

少女はなんて無力なんだろう。悪代官や、エロジジイが最悪です。

【精いっぱいの参考リンク】
アフガン零年
タリバン政権がどんなだったか、その中に生きた監督や少女の背景がわかりやすく解説されています。
タリバンの復活
イラク問題と併せて、アメリカの関与について書かれています。
国際協力キャンペーン ランドセル募金
「アフガンの子供たちにも学校に活かせる機会と時間を与えて下さい」というメッセージを送るそうです。

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