カエルニッキ

ド・ザイナー。

『プラットフォーム』日本語吹替版


スペイン発の異色スリラー『プラットフォーム』日本語吹替版(Netflix)を観ました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

目が覚めるとコンクリート壁の部屋だった。という『CUBE』のような始まりで、部屋には自分のほかひとり、部屋中央の吹き抜けから人の食べ残しが降りてくるという、謎と理不尽のはじまり。

同居人と話をしつつ、次第に部屋の構造や、階数の配置換えシステムなどが解明されていくのですが、ほとんど食べ物が残らない下層階で極限状態になった同居人が恐怖でした。これは同居人変貌の恐怖と飢えの自分自身との戦い、そして生き抜く映画!

初めから不気味さマックスでしたが、それ以上にグロさが派手で引いてしまいました。なんと言えばいいか、カルト的グロ味。これがドンピシャなお好みの方はいるかも知れません。私はちょっとだめでした……。(その部分は休憩しつつみました。配信で良かった)

あちらの宗教的な描写が多いというかむしろメインなので、わからない自分は多分こうなのだろうなー的な解釈で見てましたが、もっとわかったらセリフの深みを感じられていたと思います。死んだ人たちの発する哲学的な言葉と幻覚に振り回される主人公を見るのは、苦行そのもの。なにより食べられないって辛い! きっと最後まで狂わずにいられない。

それを超えての最後のアレは、いいこと言ったと思ったけど、ええ! ここで終わり!? という感想……。

スペイン映画って! スペイン映画って!

21.09.22