カエルニッキ

ド・ザイナー。

『メッセージ』


『メッセージ』を見てきました。ネタバレあるかもしれずご注意を!

未知の相手と意思の疎通を図るという映画では、「コンタクト」以来の傑作かもしれない。大きな権力に振り回されながらも、長く地道な交渉や解析、僅かな手がかりから、発想する主人公ルイスの機転が気持ちいい。そうして、今まで観てきたのが実は別物だったという巧妙なトリック。これらの見せ方が斬新なSF映画でした。

未知の生物はベタな7本足の宇宙人で、墨を出して空中に字を書くのもおもしろい。SFのド定番をおさえつつも、未知のワクワク感も与えてくれる、うまく仕組まれたSF映画だと思います。

音楽も一役買っていて、言語を超えたような歌詞が印象的な曲がありました。

さらに結末がすさまじく、ルイスの強い生き様をみることになります。そこにおそらく多くの人が感動するのではないでしょうか。『インターステラー』でも感動した信念の強さが、この映画にもありました。

監督自ら公表した、宇宙船はばかうけを参考にしたお話ですが、見れば見るほどばかうけでした。

終始、霧が出ていて、常に曇っている、そして天井をナメるような絵作りが印象的でした。

この監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴと音楽:ヨハン・ヨハンソンが、『ブレードランナー 2049』でも一緒なので、ちょっと期待してしまいます。



17.05.21