カエルニッキ

ド・ザイナー。

『虐殺器官』


伊藤計劃 Project Itoh 『虐殺器官』を観てきました。「Project Itoh」第3弾になります。ネタバレあるかもしれないので未見の方は注意してくだたい。

おもしろかった! ストーリーがかなり濃厚。言語が意思を操作する話ですが、頭の中に滲み込むような言葉遣いマジックがすごい。よく考えつくなあと思ったのが後半明かされてくる虐殺の文法。ほんとうに惜しい人を亡くしたです。

それにシェパードくんが常に厳しい残虐な戦況下においてフラットである感情の中に、ほのかにただようロマンスが繊細に汲み取れる描写も巧妙。とてもわかりやすくジワジワ体感していけるのだけど、尋常じゃない情報量です。お脳が弱い自分は疲れた〜

かなり進んだテクノロジーの武装やシステムをよく発想できたなと思いつつ、言語を理解するという主題に私は脳みそフル回転です。脚本の良さもあるとは思うけれど、櫻井孝宏さんの声で理路整然と説明されるとスーっと入ってくるからかなりハマっていると思います。

最後、回想部分で、ジョンポールのいた草むらが動いたように見えたのですが、いろいろ考えすぎたようでした。

「Project Itoh」第1弾『屍者の帝国』、第2弾『ハーモニー』もみようと思います。


入場の時にもらったポストカードです。

17.02.17