カエルニッキ

ド・ザイナー。

弥生美術館・竹久夢二美術館


弥生美術館・竹久夢二美術館に行ってきました。根津という場所にあって、昔からのたたづまいがそのまま残っている、展示物と共にとてもレトロな美術館でした。


弥生美術館では、〜紙芝居からSFアートまで〜 武部本一郎展 永遠のヒーロー・ヒロインの世界が開催中でした。名前を聞いてもピンと来ませんでしたが、世界名作劇場などの挿し絵を描いてる人でした。おそらく小学校の図書館で、一度は手に取ってるシトもいるのではないでしょうか。

印象的だったのは「火星のプリンセス」のカバー絵から、結構グラマーな女性像が描かれ続けてて、反響もあったとのこと。SF冒険モノは、挿し絵を見てるだけでワクワクするのですが、おっぱいポロリ画像もあり、それがまたイイナと思いました。


弥生美術館ではもうひとつ、高畠華宵の展示物がありました。もう大好きな画家さんで、たくさん見られて幸せです。憂いに満ちたあの瞳は、一歩違えばとてつもないエロティックなモノになりそうで、そうはなっていないところが好きです。(ちょっと意味不明ですネ)


竹久夢二美術館では「デザイナー・夢二の世界」展 〜和の雑貨から、グラフィック・デザインまで〜が開催中で、絵以外で始めてみるものが多く、見ごたえがありました。面白かったのが、冊子の表紙でも挿し絵でも着物の模様でも、アールヌーヴォーや、アールデコ、果てはキュビズムなんかも柔軟に取り入れた作品があったこと。

当時はパソコンなんてなかっただろうに、どうして幾何学的な模様が曲線に沿って膨らんだり縮んだりと、正確に描けてるのか不思議でなりませんでした。千疋屋のポスターなどは、北欧デザインを醸し出すような形や色合いで、いまの時代でも十分おしゃれな位置にいる夢二のデザイン感覚は本当に素晴らしいと思いました。

何か作りたくなるような展示会でした。モチベーションが上がります。オススメです。

●「武部本一郎」展
会期:2007.7.7〜9.30
場所:弥生美術館
入場料:一般800円/大・高生700円/中・小生400円(竹久夢二美術館と併用割引クーポンあり)

●「デザイナー・夢二の世界」展〜和の雑貨から、グラフィック・デザインまで〜
会期:2007.7.7〜9.30
場所:竹久夢二美術館
入場料:一般800円/大・高生700円/中・小生400円(弥生美術館と併用割引クーポンあり)