カエルニッキ

ド・ザイナー。

生頼範義展


上野の森美術館 - 生賴範義展に行ってきました。

誰もが一度は目にしていると言っても過言ではない作品群。大胆な構図に、媒体によって描き変えられるタッチ、膨大な仕事量に圧倒されました!


入場してすぐ撮影可能ゾーンで気合が入ります。迫力ある広告群。やりがいのあるお仕事です。


生賴範義展の文庫本タワー壮観。誰しもどれか一冊は読んだことあるのではないでしょうか。


土曜の昼前に着いたのですが、特に混雑はなく、スムーズに見られました。あと、来ている人たちのマナーも良かったです。


文庫タワーのスケバン刑事ゾーンです。発注されてから本編を熟読し作業に取り掛かるそうですが、9巻の絵が好きでした。


生賴範義展、映画ポスターも撮りホーダイです! 東宝ゴジラシリーズや、小松左京シリーズ、他たくさん!


細かく描き込まれた描写の深みに、懐かしさもありいつまでも見てしまう魅力があります。


これうちに貼ってた!


生賴範義展 原画ゾーン(撮影不可)は大迫力。写真にしか見えないタッチ、間近で見る筆使いの繊細さと技術、どれもすばらしい。スターウォーズでバックに大きくベイダー卿を描いた、逆遠近方の大胆な構図は、のちの多くの広告業に影響を与えたものでした。

インタビュー記事に、毎回その仕事が終わったら、次も全て忘れて0から取り掛かると、そうでなければまた似たようなものを描いていると思われるのが嫌なのでとのこと。多種多様なタッチと構図で残された作品群を目の当たりにしながら、そのインタビュー記事は私の中でずっとリフレインしていました。


この顔忘れない! これやったよね! KOEIの水滸伝

描かれてた戦艦は覚えている範囲で扶桑、沈まない雪風と、そして絶筆の空母飛龍でした。

本物以上に迫力ある描写は、幼い頃の戦争体験からなるもので、展示の最後は、本人の魂の叫びのようなオリジナル作品が、この展示を見にきた一番の衝撃として残りました。毒にも薬にもなる展覧会、受ける衝撃はかなり個人差があるようです。

2月4日 (日)まで!


美術館を出たら、一本早咲の桜の木がありました。気温は5度ぐらいだったけど陽が当たると結構あたたかく、ちょっとだけ春の便りを受け取りました。