カエルニッキ

ド・ザイナー。

絶望からの希望

『ワールド・トレード・センター』アメリカ同時多発テロで実際にあった話を元にした、『ワールド・トレード・センター』を観てきました。

この無差別テロ事件の犠牲者は、すべての死者を合計すると2973人とされている。内訳はハイジャックされた4機の旅客機の乗員・乗客が246人、アメリカ国防省で125人。世界貿易センタービルで2602人とされている。このうち世界貿易センタービルではニューヨーク市消防局の消防士343人、ニューヨーク市警察の警察官23人、ニューヨーク港湾管理委員会の職員37人が含まれている。このほかにも世界貿易センタービルではこの事件の被害者と思われる24人の行方不明者がいる。なお、ビルの残骸に含まれていたと考えられる約1100人の遺体は最後まで発見できなかった。

アメリカ同時多発テロ事件 被害全体よりまんま引用)

この中で言われている港湾管理委員会の職員2人が見事な生還を果たす映画でした。酸素ボンベを担いで救助に向かった矢先、ビルのエレベーターホールが崩壊し、生き埋めになりました。気付いた時は、かろうじて3人なんとかお互い声をかけあえましたが、腕や声は出せるものの体にのしかかるがれきで身動きが取れません。救助を待ちながら、時々堕ちてくるがれきや、火の粉が来るたびに、いよいよ最後だという場面が、胸が締めつけられるほど辛かった。

がれきから救い上げられ、タンカーで運ばれる班長が、ろくに動かない手で、周りを囲む救助隊のシトに触れながらお礼を言ってるシーンが、何とも良かった。救助された時になんて多くのシトたちがそばにいたんだろうと知った時、本当にあれば感動的な場面だった。オリバーストーン監督はなんかこうゆう見せ方がうまいと思う。逆に名前を聞くとあんな場面が浮かんでしまうぐらい。

命の重さを知るにはいい映画でした。

ところで同時多発テロの関係の映画・ビデオは、2006-08-23『ユナイテッド93』(ブラウザ落ちる可能性アリ!)と、2004-09-05『華氏911』、前日に『9.11 ~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実』も観てました。

『9.11カエルがこの同時多発テロでいままで最も衝撃的な映像だったのが『9.11 ~N.Y.同時多発テロ衝撃の真実』です。たまたま新人消防士の取材中に、テロが起こり、その惨状がまざまざと写っているものです。誰もが目を疑った炎上するビル、駆けつけた後の惨状、上から飛び降りたシトたちが地上にたたきつけられる音。

放送するに耐えられない場面はおそらくカットされてはいるのだろうけど、あんな音、人が上空から堕ちる音、聞いたことない。消防士が救助に向かおうとするのだけど、情報が交錯する現場、次々に起こる惨事と、本当にあれはひどいものでした。だけどその中で自分の役目を果たそうとする消防士の姿が、ほんとうにすごい。救助で疲れて帰ってきた時に出されるフルーツ。本当におつかれさまと言いたくなる。観る機会があれば、おすすめします。