カエルニッキ

ド・ザイナー。

今までで最高

特別でないただの一日いよいよ待ちに待った学園祭の話、『マリア様がみてる ―特別でないただの一日』を読み終えました。はぅ〜〜。よかった〜。今までで最高によかった〜。待たされたかいが十分にありました。

まずは可南子。劇の練習もずいぶんと進んでの時に、わざわざ祐巳に「私、やりたくないです」と噛み付いたとこ。祐巳がすごく可南子の気持ちを理解して大事にしててすごくよかった。そうそう、可南子は祐巳にはわかってて欲しかったんだよね。祐巳のように矛盾した甘えを受け止めてくれる存在って、今の時代ほんと貴重だと思う。

つぎに、瞳子が演劇部の役を降板してしまったけど、祐巳がもどるように説得したところ。あとで祥子様が「まったくあなたって子は」と言ったあたり。みんなが祐巳を見守ってて温かくて、目頭が熱いにょー。

最後に祥子様。もうこれがとどめ! スールになった一年目の記念日というので、誰もが特別な何かを期待していたのかもしれない。だけど祥子様の言葉はすごかった。

「私はね、祐巳」「今夜、特に何かするつもりはなかったわ」「私にとっては、何も今日だけが特別な日ではないからよ」「だって、あしたもあさっても、変わりなく祐巳は私の妹で、今までもそうしてこれからもそうなのに。どうしてわざわざ一年で区切らないといけないの。私にとっては、今日は特別でもなんでもない、昨日と変わらないただの一日よ」

はうあうあ〜〜。もう祥子様の最高絶妙なこの言葉に、心を打たれないシトはいるのでしょうか。祐巳のように、何味かわからない涙が流れた。

それだけではないのです。以前、まだこの部分を読む前にこの祥子様の言葉をそのまんまもらったことがありました。恒例の楽しい集まりの会があったとき、カエルは仕事がたくさん詰まって参加できず、悲しくて思わずミクシにグチッと書いてしまったのです。その時はああ、慰めてくれたんだーと思ったのだけど、あらためてこの意味を知って、ジ〜〜ン。

これは思い入れの強い巻になりました。