コバルト文庫「マリア様が見てる」2巻目にあたる黄薔薇革命を読みまちた。妹である由乃(よしの)が姉の令様(れいさま)にロザリオを返すという前代未聞の事件がおきちゃったのです。妹から姉にロザリオを返すということは、前例がないらしく、それはもう大騒ぎ。
好きだけど別れる、好きだから別れる。なんとも矛盾してますが、その矛盾、多いに理解できるにゅ。興味深かったのが、守ってるつもりの令様の方が、実は身体の弱い由乃に寄りかかっていたということ。由乃を守らなきゃということで、令様はいろいろなものを犠牲にする。それが由乃の重荷になる。だから、由乃は一度この関係を断ち切りたかったんだね。
相手の負担になる「好き」はよくないね。
一度別れちゃったら、そのあとまた関係が修復される保証なんてないけれど、でもそうせざるを得ない時ってある。前を向いているシトならきっと誰もがそうすると思う。勇気を出した結果、それが結果的によかったと思える日が迎えられると、信じて生きてるにゅ。