カエルニッキ

ド・ザイナー。

貧乏だったけど好き勝手に描いていたに違いない

図書館で世界・美の旅 第16巻 フェルメール -静寂のフェルメール-のビデオを借りてきました。オランダの画家で、あまり本人の記録や作品が残されてないので、謎の画家と言われるシトです。ほわんとした光のあたりの表現に特徴があると言われますが、こまけー描写はほんっとに布地のざらざらしたような質感や、冷たそうな感じがするから、すごいと思う。

カエルはいつぞやワシントンナショナルギャラリーが日本で公開された時に、「手紙を書く女」を観に行ったのですが、絵はちっさいのにすごい重圧感のある存在でした。細かい描写は見れば見るほど引き込まれます。理屈はようわかりまへん。

ビデオでは、デルフトというところにあるフェルメールの生家や、洗礼を受けた教会や、家などが紹介されていたのですが、それが四方100メートル以内におさまってて、ほとんど地元からでてないみたいです。かろうじて残された30数枚の絵もほとんどが室内や、地元の風景みたいです。運河や広場があって、のんびりした街です。

画家や音楽家は生活が苦しいので貴族相手に仕事をするって聞いたことがあるけれど、フェルメールは居酒屋旅館を経営してて貧乏だったみたいです。金持ちだった時期もあり、借金がすごかったという説もあるけれど、だけど残された絵の豊かさと言ったらどうでしょう。すごい好きホーダイに描いていたに違いない。死んで200年経ってから名声を得たらしいけれど、なんかそんなことを、絵があざ笑ってるみたいです。

デルフトの近くにあるデン・ハーグには同じぐらいの時代を生きた貴族の屋敷があって、いまはマウリッツハイス美術館となって、有名な青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)が収蔵されています。前置きが長くなりましたが、映画の『真珠の耳飾りの少女』を観に行く前の予習をするつもりで借りてきました。予告では明かりのことに触れた部分がいくつかあって、どんなふうになるのか楽しみなのです。

【参考リンク】
フェルメール美術館
フェルメール作品リスト