
国立新美術館で開催中の、『リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s‒1970s』を観てきました。
建築は全くの素人ですが、お家を見るのが好きで行ってまいりました。家族のために湖の眺めがいいお家を建てたル・コルビュジエのお家をはじめ、光を取り入れるために大きなガラスの壁にしたり、背の高い木と同じ目線を居住空間にしたり、たくさんの人と過ごせる掘りごたつのようなエリアを作ったり、全ての部屋を空気が流れるように仕掛けたり、付け足しすぎてよくわからなかったり、いろいろな発想の実験スタイルを見るのは楽しかったです。

▲「スカイハウス」菊竹清訓/菊竹紀枝(日本・東京/1958年)
浮いたようなお家です。キッチンや子ども部屋は取り外しができるようユニット化されていて暮らしに合わせて変えられるお家。ぐるりと廊下が通っています。なんという発想。

▲「カサ・デ・ヴィドロ」リナ・ボ・バルディ(ブラジルサンパウロ/1591年)
背の高い木と同じ目線の居住空間、すてきです。


▲ミラー邸エーロ・サーリネン/アレクサンダー・ジラード/ダン・カイリー(アメリカ・インディアナ州コロンバス/1957年)
家具と一緒にデザインされたお家。真ん中大きな掘りごたつのような一段低くなったところにソファーが置かれてあって、ここの家族はどういう団欒を過ごすのだろうと想像せずにはいられません。7人家族だそうで、四角に家族それぞれの部屋があり、中心部からは4ヶ所外を眺められ、それぞれ景色が違うそうです。なんておしゃれ! 家具も明るい暖色系でまとめられていてとても気持ちが上がります。見ていて1番楽しいお家でした。

▲フィッシャー邸/ルイス・カーン(アメリカ・ペンシルベニア州ハットボロ/1967年)
キューブ型の箱が45度ずらして並べられたお家。リビングと寝室に分かれているそうです。窓が多く、それぞれは目的別に作られているとのこと。箱の繋ぎ目のところ不思議な感じがしそう。

▲聴竹居/藤井厚二(日本・京都/1928年)
それまでの和式に、イス・テーブルなどの洋式を加えた暮らしに合わせた設計。とても自然に調和していると思いました。

窓の格子模様が窓2枚重ねた時にマス目になるデザインが粋。窓や床下が風通し良くする構造が素晴らしいと思いました。調べたら聴竹居は見学できるみたいです(要予約)。

▲フランク&ベルタ・ゲーリー邸/フランク・ゲーリー(アメリカ・カリフォルニア州サンタモニカ/1978年)
いつまでも完成しない家だそうです。斜めが不安になる(笑)、アート建築です。

「リビング・モダニティ」2階会場はフリー入場できます。今回の展示と関わりの深いブランドの家具が展示されていて、座れたりもしました。ネコちゃん!

シュミラクラ!

丸くてこんもりしたフォルムがかわいい。

ヤマギワさんのフランク・ロイド・ライトの照明コーナー、神戸のヨドコウ迎賓館で見たやつ! なんかうれしい。【関連ニッキ】【神戸旅】ヨドコウ迎賓館 - 2023-08-20

『リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s‒1970s』
期間:2025年3月19日(水) ~ 2025年6月30日(月)
休館:毎週火曜日
時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般1,800円、大学生1,000円、高校生500円
※中学生以下は入場無料
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料
※2階企画展示室2Eの展示はチケットをお持ちでないお客様も無料でご覧いただけます。
場所:国立新美術館 企画展示室1E、企画展示室2E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
25.06.17