国指定重要文化財 フランク・ロイド・ライト設計 ヨドコウ迎賓館へ見学に行ってきました。管理されている株式会社淀川製鋼所(ヨドコウ)さん曰く、儲からないけど文化財保存は企業としての責任ということで、とても大事にされているのがわかる建築物でした。
フランク・ロイド・ライト設計で惹かれるのは、直線の力強い線がまっすぐと斜めで、きれいに構成されているところ。斜めと真っ直ぐのハマり具合の美しさ極まれりです。
駅からすでに高台の緑から建物がチラ見してます。ここは阪神電鉄 芦屋駅。
なぜか通りすがりの橋もフランク・ロイド・ライト設計っぽい。
ライト坂。日陰のない上り坂の炎天下。この日一番暑かったのがこの時でした。
駅から20分ぐらい坂道を登ったところに入り口の御門があり、ホッとしました。
入り口付近の様子です。アプローチ、車寄せ、エントランスを経て、入り口へ。ドア付近に受付があり、入館料(一般500円)を支払います。
模型です。山のおねづたいに沿うように作られています。山と共存しているとも言えます。
【2階 応接室】
左右の大きい窓と天井近くのたくさん並んでいる小窓で採光されてて、季節を感じる空間になっています。
小窓の外観は遺跡のような装飾で、あまり見える場所じゃないのに凝っています。
【3階 廊下と和室】
上映中の映像で、1日中カメラが廊下を撮影してたら影が床から壁に移り行く様が生き物みたいでした。
ライト氏が帰国した後、日本人の愛弟子によって作られた和室は西洋と和のいいとこ取りの絶妙な組み合わせ。
ここの廊下が印象的でした。視覚的にも光を集めて散光してるような感じでした。
売店もかっこいい天井。奥にはビデオ上映室がありました。これがとても見応えあります。長いけど。
暖炉を挟んでシンメトリーに組まれた木の装飾は、教会のような神聖な雰囲気。
【4階からバルコニー】
眼下の街並みから大阪湾、さらに紀伊半島まで見えているそう。山の斜面の高低差に合わせて部屋の階があり、尾根に沿うように家の形が斜めに形作られていました。
バックに六甲山のバルコニーからの眺め。六甲山が美しい。なにかと象徴になってる六甲山は、地元の人に愛されているなあと感じました。
購入グッズ。速乾Tシャツが山の上の構造物なのがわかりやすい。こんな直線的な設計デザインで、有機的建築とは、どこのことを指すのだろうと、ずっと疑問に思っていたけれど、山と調和していたところを言うのかなと思いました。
23.12.03