カエルニッキ

ド・ザイナー。

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』字幕版


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

タイトルがマーベルチック(勝手に)だったので、最後はハッピーエンドの気持ち良いエンタメ映画の気分で見ていたけれど、大間違いでしたあ〜! なんともシビアで重苦しい話でした……。

前知識として「シビル・ウォー(Civil War)」「内戦」「内乱」「市民戦争」という意味で、アメリカでは南北戦争を指すようです。そのとき対立していた勢力が、今回は共闘し大統領側を追い詰めている、ということから始まります。

追い詰められた大統領の声明を記事にするべく、ホワイトハウスを目指すジャーナリストたちのロードムービーなのですが、これがじわじわと恐怖に落とされました。この展開を考える思考どうなってるのかとも思いました。

何が怖いって、敵味方の境界線が曖昧で理不尽なのが恐怖。中立の立場のはずのジャーナリストですが、武装した一般市民には通用せず、あっけない命の儚さを目の当たりにしてしまう。簡単にリンチにかける思考、謎理屈の処刑。みんなおかしくなっています。

通りすがる町で、残酷さがどんどんエスカレートして、重くリアルで絶句ものでした。日本人の自分がそう思えるのだから、本国で見たアメリカにいる人たちはどれだけの感覚になるのでしょう。

見終わった後で知りました。A24製作だったと。深く納得。今年、強烈なインパクトを残した映画になりました。アメリカだけじゃない、心に残るものが多すぎました。リアルに起こりうるという視点で、映画として評価はものすごく上がりました。でも怖いー。

【参考サイト】
なぜアメリカで大ヒット? 映画『シビル・ウォー』の“本当と嘘”とは? 軍事ライターがわかりやすく解説。考察&評価レビュー(映画チャンネル) - Yahoo!ニュース

24.11.04