カエルニッキ

ド・ザイナー。

日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション


東京都現代美術館で開催中の、日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクションに行ってきました。

全部濃い……。こんなに存在感のある作品たちが同時に展示されるとは、「私観」というワードが何度もよぎります。コレクター目線をちょっとだけ見られた気持ちでした。冒頭の草間彌生部屋、からの会田誠山口晃天明屋尚、池田学、奈良美智束芋ほかたくさん観られて良かったです。もうひとつMOTコレクションと合わせて、3時間ぐらい見るのに時間がかかりました。

以下、おもしろかった展示です。長いですのでご興味ある方だけどうぞ。


小沢剛 「なすび画廊-コンプレッソ・プラスティコ]
牛乳がポコポコ


会田誠 「紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(戦争画RETURNS)」
無限大だ……って思った。


会田誠 「大山椒魚
女の子の肌との対比が気になる。



山口晃 「當世おばか合戦」
むきゅう!


山口晃 「當世おばか合戦―おばか軍本陣圖」


大竹伸朗 「ホノルル秘宝館」


天明屋尚 左から「ネオ千手観音[那羅延堅固王]」「ネオ千手観音」「ネオ千手観音[密迹金剛力士]」
武装した千手観音は、信仰と暴力は紙一重であるからだという。




池田学 「興亡史」
巨大なお城に超細かい描き込みに出来事が詰まっててずっと見ていられる。


束芋 「にっぽんのちっちゃい台所」
かわいい。昭和の台所アニメーションがパラパラ3画面で動く。

以下、奈良美智7作品続きます。

奈良美智 「人面犬」「無題」


奈良美智 「押忍」「Designer Gene」「A Knocked Down Dragged Out Fight!」


奈良美智 「Green Mountain」


奈良美智 「Untitled」(1999)
色味が好き


塩田千春 「ZUSTAND DES SEINS(存在の状態)—ウェディングドレス」
怖くない塩田千春。


Chim↑Pom from Smappa!Group 「気合い100連発」「ピカッ」「LEVEL 7 feat.『明日の神話』」の一編
Chim↑Pom from Smappa!Groupが介入した行為は、一瞬不謹慎で危うい。しかもかなり手が混んでいて、私などはこれは様々な方面からクレームが来て炎上しちゃう……、と心配になってしまうのですが、最終的にはしっかり対面して和解? のような関係を築いているので、驚く存在です。



毛利悠子 「アーバン・マイニング:ツナ」
解説が難しくて理解できませんでしたが、回転する線の先がネジに触れると、下にある街灯がつくのでおもしろかったです。


小谷元彦 「サーフ・エンジェル(仮設のモニュメント2)」
カコイイ!



SIDE CORE/EVERYDAY HOLIDAY AQUAD 「rode work tokyo_spiral junction」
現場機材をもってスケボーで工事現場の横を颯爽と走り抜けていく映像がおもしろかったです。本物の現場の人が振り向いて、「かっこいい」と言っていたのがわかって、さらにおもしろく。

おもしろい発想だなーと思うけれど、アートの観点は説明見ても理解できないことも多く、そうなんだーぐらいしか思えないものも多くあります。


同時公開中のMOTコレクションも見ることができるのですが、途中休憩でカフェインと糖分補給。ここ数年、鑑賞中に頭痛が起こる原因がわからず、休憩とるようにしています。冷房で頭の血管が萎縮しているのか、眼精疲労か、カフェイン切れか(朝コーヒーを飲んでいなかった)、人が多くて酸欠か、どれかだと思います。カフェインと糖分を摂ったら、復活です。

館に併設されている二階のサンドイッチ(東京都現代美術館内)というお店でした。広くてドーナツ型のフロアでいい雰囲気でした。


このあとMOTコレクションも見て、だいたいトータルで3時間ぐらいでした。

「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」
期間:2024年8月3日(土)- 11月10日(日)
休館:月曜日(8/12、9/16、9/23、10/14、11/4は開館)、8/13、9/17、9/24、10/15、11/5
時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
※8月9日、16日、23日、30日の金曜日は21:00まで開館
料金:
一般2,100円(1,680円)/ 大学生・専門学校生・65 歳以上1,350円(1,080円)/ 中高生840円(670円)/小学生以下無料
場所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内) 東京都現代美術館 企画展示室 1F/B2F、ホワイエ

24.09.20