カエルニッキ

ド・ザイナー。

「出光美術館の軌跡 ここから、さきへIV『物、ものを呼ぶ―伴大納言絵巻から若冲へ』」


出光美術館で開催中の、「出光美術館の軌跡 ここから、さきへIV『物、ものを呼ぶ―伴大納言絵巻から若冲へ』」に行ってきました。

1966年秋、東京・丸の内の帝劇ビル9階に開館して以来、皆さまに親しまれてきた出光美術館は、ビルの建替計画に伴い、2024年12月をもって、しばらくのあいだ休館する運びとなりました。
この節目の年にあたり4月から10月までは、「出光美術館の軌跡 ここから、さきへ」をテーマに掲げ、美術館のこれまでの歩みを4つの展覧会にわけて振り返りながら、コレクションを代表する作品の数々をご覧いただきます。
開館から58年の感謝をこめて、皆さまに楽しんでいただける展覧会を企画しました。どうぞご期待ください。
また、この特設サイトでは、展覧会の紹介と出光美術館の軌跡を辿るコンテンツを用意しました。展覧会と併せてお楽しみください。
(公式からコピペ)

ということで帝劇ビルの建替計画により、出光美術館の展覧会活動は2024年12月までとなり、2025年1月より休館するとのこと。

4期は若冲酒井抱一見られると思って行ってきました。そうしたら思いのほか国宝や重文の展示大放出で圧倒されました。前期は知らないけれど、最後に一気に放出した感じがすごいです。


キービジュアルにもなっている、伊藤若冲 鳥獣花木図屏風(ちょうじゅうかぼくずびょうぶ)が見られて良かったです。升目描きという手法でドット絵のようなちまちま小さな升目を塗っていく作業が気が遠くなりそうな大きな屏風です。これで升目描きの屏風は静岡美術館のと合わせて2点見られました。

酒井抱一 風神雷神図屏風 (ふうじんらいじんずびょうぶ)も初めて見られました。迫力あります。風神雷神は3点目? になり、前に俵屋宗達尾形光琳の作品があって、模写の模写と言われているようです。

ちなみに俵屋宗達は、西行物語絵巻 (第四巻部分)が展示されていました。

酒井抱一 「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」と「十二ヵ月花鳥図」が向かい合わせになっていて、ちょっとずつ違ってておもしろかったです。葉っぱや茎の緑のにじんだぼかしが入っているところがすごく好みです。ずらりと並んでそれぞれがとても雰囲気の良い展示でした。貼付の方は途中で?屏風を掛け軸に貼り替えられたものらしいです。


両方の描かれている動物がはっきり違っていてわかりやすいのは十月で、貼付けバージョンのメジロ3羽が身を寄せ合っているのがかわいいのが目印です。

このポストカード買おうと思ったら、人気で欠品していました。開催して7日後です。(やっぱり他の人も同じこと感じてたのかな)


なのでポストカードセットを買いました。セットなら確実に入っていました。それと若冲の一筆箋とポストカード。(出光美術館のグッズ、縦と横の両面の方向や帳面の開きが、他の美術館グッズと見事に逆で、なにか意図があるのかなとか思ったり。安いからいいけど)

NHK大河ドラマ「光る君へ」を見ているので、行成や公任の名前を見かけるとうれしくなります。墨の濃いところに筆の呼吸みたいなのを勝手に感じています。


休憩場所からの眺め。


休憩場所のお茶が3種類フリーで飲めます。


a href="https://idemitsu-museum.or.jp/" title="出光美術館">出光美術館で開催中の、「出光美術館の軌跡 ここから、さきへIV『物、ものを呼ぶ―伴大納言絵巻から若冲へ』」
期間:2024年9月7日(土)~10月20日(日)
休館:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日および振替休日の場合は開館、翌日休館)
時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
   毎週金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
料金:一般1,200円/高・大生800円(団体20名以上、各200円引)
   中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
   ※障害者手帳をお持ちの方は200円引、その介護者1名は無料です
場所:東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階(出光専用エレベーター9階)
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24.09.17