カエルニッキ

ド・ザイナー。

御即位20年記念特別展「皇室の名宝―日本美の華―」第2期 正倉院宝物から書・絵巻


陛下御即位20年を記念して、皇室ゆかりの名宝を一堂に展観する特別展「皇室の名宝―日本美の華―」第2期 正倉院宝物から書・絵巻を観てきました。2期の展示物はほとんど知らないものばかりでしたが、行って見たら面白かったです。

展示は教科書で見たようなものばかり。さすが皇室の名宝です。一万円札の元になったらしい有名な聖徳太子像はやっぱり感動します。昔の絵なのに線がくっきり。あと直筆の法華義疏(ほっけぎしょ)というお経の解説書がありましたが、まあ、読んでもまったくわかりませんが、達筆ではなくはっきりわかる文字を書いていました。

それにしても昔の人は字がうまい。字が書けるような教育を受けた人だろうから、こうやって残っているものもあるのだろうけれど、とりわけ玉泉帖(ぎょくせんじょう)の存在はすごい。楷書、行書、草書を織り交ぜて、大小自由にのびのびと表現している発想は見習いたい部分が多いです。

そのほか、シルクロードを通じて伝わったという楽器や水差しをみて、当時交流が盛んだった様子や、蒙古が攻めてきた時の絵巻、宮廷の日常の絵巻と歴史的にも面白い所が多かったです。

行ったのは金曜日の空いてると見計らって行った午後3時頃ですが、会期終り間近とあって、全然混んでおりました。なんと同じ日の午前中に両陛下が鑑賞されていたとあとでニュースで見て、何だか嬉しかった。でも皇室の名宝なのに、やっぱり陛下も気軽に観られないものなのかな。

日経ネットの写真だけ、他のニュースの写真と違っていました→両陛下が「皇室の名宝」展鑑賞

御即位20年記念特別展「皇室の名宝―日本美の華―」
期間:第1期/永徳、若冲から大観、松園まで 2009年10月6日(火)〜11月3日(火・祝)
   第2期/正倉院宝物と書・絵巻の名品 2009年11月12日(木)〜11月29日(日)
休館:10月13日(火)、19日(月)、26日(月)
時間:午前9時30分〜午後5時(ただし、金曜日は午後8時、土・日曜日、祝日は午後6時まで/入館は閉館の30分前まで。) 
料金:一般  当日:1,300円 前売:1,100円 団体:1,000円 
   大学生 当日:1,000円 前売:800円 団体:700円 
   高校生 当日:700円 前売:500円 団体:400円 
   1・2期セット 当日:2,200円 前売:2,000円
場所:東京国立博物館



帰りぎわに見た国立博物館のライトアップ。きれいでした。