カエルニッキ

ド・ザイナー。

劇団イナダ組『刹那イ』


池袋シアターグリーン BOXinBOXで上演された、劇団イナダ組 『刹那イ』千秋楽に行ってきました。ここ数回の中で一番重みがあるより洗練されたテーマでした。というか、年々重厚なお話になっていると感じています。今回は特にイナダ脚本の鋭いメスが何度も刺さりました。


寂しい大人とは、こうやって作られて行くという、とてもリアルなお話。歳を重ねていくほどに、自分がしてきたことがそのまま自分周りの人間関係に返って来ると聞きます。今の人間関係は自分が築いたもの。良いことばかりではない、耳の痛い話もあって、目を外らせないものでした。自分自身が生きていくのにどういうことを大切にすればよかったのか、イナダさんはこれが書きたかったのかなと思ったり。

藤やん大内さんの迫真のお芝居には何度もビクッとなりました。イナダさん曰く、何度も出演している藤やんには、今回特に難しい役に挑戦してもらったと言っていました。藤やんはこの千秋楽で一段落したら、次はミスタさんの劇団オーパーツのお稽古に入るそうです。どうでしょう祭りギリギリまで上演しているので、とてもハードスケジュールです。

場面切り替えの現実から妄想、回想シーンが、入れ替わり交差するけれども、すごくわかりやすくてスマートな演出。 イナダ組のすごいなって思うところです。


晩ご飯は、牛かつもと村へ。ここ焼けるから好き。


19.07.09