カエルニッキ

ド・ザイナー。

『スリー・ビルボード』字幕版


『スリー・ビルボード』を観てきました。予想以上におもしろかったミステリーです! ネタバレ関連するかもしれないので未見の方はご注意です。

これは脚本の勝利! アメリカに根付いた差別と、人が事件で死ぬ重い題材なのですが、町の人たちが良くも悪くも濃いキャラで、アメリカの田舎町のエキセントリックなところが、なんだか笑えるお話です。

途中、ミルドレッドのお店に犯人らしき人が来店してきたとき、誰もがあいつ絶対そうだ!って思うと思ったのですが、のちに署長の口から、別人だと言われちゃうシーン、この署長の説明に少々違和感があり、バッジを返したジェイソンには、この街には善人も悪人もない、そんな刹那的に感じるところがあるワンシーンでした。

先代の署長があれだけ犯人は現場に戻る、的な前振りして、そしてまんまとその網に引っかかった! と思ったら、実は違いました。では見てる方はあれ?って思うところ。あの男は一体なんなんだ!なんのために出てきたんだと。ということでやはり犯人容疑者が濃厚という自説。

しかし最後はジェイソンとミルドレッドが和解したのは良かったけれど、あいつどうする? ということろで視聴者に投げて終わったのは、あまりにも乱暴。あのあと二人はどういう行動をとるのか、結局見終わったあと自分でストーリーを振り返って想像するしかなく。

モヤっとする部分は残りましたが、町の人それぞれの行動が善悪はっきりしないところがおもしろくて(いや悪いんだけどw)、先が見えないストーリーは最後まで続く徹底ぶりに感服です。

18.02.24