(C) KOKOSAKE PROJECT
『心が叫びたがってるんだ。』を観てきました。すごい良かった! 以下書くことにネタバレあるかも知れず、よろしくおねがいします。
叫びたがっているのを解き放つタイトル通りのストーリーでした。言いたいのに言えなかった、言わなかった、閉ざしていた、登場人物みんなに共通していたことが、あるときの地域ふれあい交流会のミュージカル創作がきっかけに、心が揺れ動き出します。まさに青春群像劇。
ミュージカル創作が進むに従って、お互いが大きく気持ちを揺さぶり解き放つ様が、とても丁寧に描写されていました。言葉に出せない人の繊細な部分を、だんだんに心をひらいていったり、ちょっとずつ距離が近くなっていく段階を、言葉以外でも分かりやすく描かれていたと思います。
劣等感の塊がぶつかり合う話なので、弱ってる人には共感を呼びつつも、弱ってなければ薄い感触かも知れません。いじけた人間の心理をバッサリ斬るような感覚になるかも知れないです。私は半々でした。叫びたがってること叫ぶと自分の周り傷ついてしまうなあと思って、3年ぐらいしまいこんでいることがあります。なので冷静に見られないところはありました。
入場の時に劇中劇のパンフレットを貰いました。これリアル芝居で観てみたいですね。
あとで気づいたのですが、この玉子と王子が一文字違いだったということ。ニクイ演出だと思いました。
15.09.22