先日展示会に行ってきたベルサイユのばらが40周年、エロイカが35周年、そしてガラスの仮面が37周年と、往年の乙女たちの愛読コミックメモリアルが続きます。
そして先日青池保子の『エロイカより愛をこめて』35周年記念メモリアルブックが出ました。
まさに35周年の集大成。初期からのカラーページが並んでいて、意外と覚えているもので懐かしくて歓喜! 1色ページは、シリーズを一挙掲載。各シリーズコメントと名場面も小さいカットながら入れ込んでます。そして愛すべき登場人物一覧、豪華作家陣によるトリビュートイラスト(2009年に本誌に掲載されたもの)。いろんな少佐と伯爵がいて楽しいです。中には故・和田慎二の絵もありました。美内すずえは、ガラスの仮面が37周年という内容で、同じ時代を駆け抜けてきた同士感のような、なにか込み上げてくるような豪華作家陣です。
青池保子といえば、初めて読んだのが『イヴの息子たち』。当時小学生だった自分は、男同士の絡みあう描写にまったくなんの抵抗もなく入り込んでいったものです。話の特徴として歴史上の有名人物が出てくるので、そこから歴史を知ったりとかも大いにありました。でもニジンスキーとかは、あのニジンスキーでしかないぐらい刷り込まれた。ククク…。
その後『エロイカより愛をこめて』を読み始め、「皇帝円舞曲」のその後、ソビエト連邦がロシアになって、KGBがKGBでなくなり、少佐とミーシャの因縁は終わってしまったのかと思ったけれど、なんとみごと復活。連載再開について、周りのフォローがあった様子を作者本人の説明文で知って、熱くなるものがありました。メカ、歴史、芸術と、時々その分野の魅力に触れ、かく言う自分も、美術に興味を持ち始めたのはもしかしてエロイカの影響かもしれません。いまとなってはわからないけれど。
あと、極めてナチュラルに客観的な解釈がポツリと入るのが、すごいツボなんですよね。独りよがりになりがちな自分にとっては、ありがたい漫画であります。
- 作者: 青池保子
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: コミック
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