デジタルリマスター盤期間限定上映の『エル・トポ』を観て来ました。奇想天外なカルト映画で、歴代有名アーティストたちが次々翻弄され、伝説になった映画ですが、この度一週間ほどデジタルリマスター盤が上映されるのを教えてもらい、観に行って来ました。
血みどろの村、動物、女のためにあっさり父親に捨てられる子ども、女に翻弄されて最強の男になるために次々に殺しあう男、どのビジュアルも目に毒で、だけどどこか癖になる楽観的な音楽。ストーリーでの因果応報な結末は、それまでの血みどろの過程を全て吹っ飛ばすものでした。
個人的には『ビデオドローム』のように、見終わっても、目を覚まそうとしても覚めないカルト映画はありますが、『エル・トポ』は突飛すぎたせいか覚めるほう。ただ、ずしんと重いものを残して行くのは確実。