カエルニッキ

ド・ザイナー。

第4回 伊福部昭音楽祭 生誕百周年記念〜ゴジラ生誕60周年とともに〜


13日は東京オペラシティ コンサートホール/リサイタルホールで開催された、『第4回 伊福部昭音楽祭 生誕百周年記念〜ゴジラ生誕60周年とともに〜』に行ってきました。

「日本狂詩曲」は、打楽器が強かった。みるとパーカッションたくさんいました。これは重厚な演奏。校訂版はテンポを調整しているらしいです。

伊福部先生の晩年のインタビューで、狂詩曲は実際のオーケストラを知らなかったとき、自分の中の理想のオケと対話しながら作った夢のある曲で、それ以降はオケでの演奏を考えながら作ったので、進歩でもあるけど堕落でもあるとかなんとか。司会の片山さん談。ある意味「日本狂詩曲」は純度高いんだと思いました。

シンフォニア・タプカーラ」クライマックスに向かって、テンポのだんだん早くなるところが、かっこよかった。抑えるところはおさえて、突き出すところは大放出のメリハリがあって、一番好きで聴いている芥川也寸志指揮のタプカーラと同じぐらい好きです。


そして30分の休憩後は、映画『ゴジラ』(1954)デジタルリマスター版の全編上映(1時間37分)に合わせ、全音楽を全曲生演奏。今回は特撮ファンも多く見られて、普段の伊福部コンサートとは若干客層が違うのが歴然としててましたが、上映前の会場のみんなのワクワク感が半端なかった。

そして演奏は、生オーケストラの迫力ヤバイ!! サントラなのに圧倒的存在感で、映像を引っ張る強さがありました。伊福部先生が、どう思ってここで音楽を入れようと思ったのか、普通に映画を見ている時よりも、素人でも、わかりそうな気がしてならなかった。これは貴重ないいものを見られました。

そしてアンコールは、みんな大好きSF交響ファンタジー。の第一楽章短い版。多分特撮ファンの人の方がこれは歓喜したと思う。それにしても聴き慣れた音ピッタリでひびりました。いつも言ってるかもだけど東京フィルすごいです!


▲ロビーでは、ゴジラ特撮関連の物販が賑わっていたり、伊福部関連ではゴジラのテーマや、フリゲートマーチとかの、直筆原譜展示がされていて、見る人が見たらきっと歓喜するのではと思いました。


トートこうたった。Tシャツもありグッズ関係もにぎやかでした。

今年は何度か行っていますが、伊福部誕生100周年記念でコンサート多め、ゴジラ60周年でメディア関係再発売、その他原画個展や特撮方面が活発で、更にハリウッドゴジラがまもなく公開で、もう今年は存分に楽しもうと思っています。

【プログラム】
第1部
「日本狂詩曲」(1935)〈校訂版初演〉
シンフォニア・タプカーラ」(1954/1979)

第2部
ゴジラ」(1954)全曲
映画『ゴジラ』(1954)デジタルリマスター版の全編上映(1時間37分)に合わせ、
全音楽を全曲生演奏