(C) 2010映画「君に届け」製作委員会 (C) 椎名軽穂 / 集英社
アニメもコミックも、好きよりもっと大好きな『君に届け』の、実写版 映画『君に届け』を観て来ました。よくある実写にするとイメージが壊れる恐れは、持ち前の君とどピュアフィルターをかけまくるので、まったく問題なかったのですが、果たして実写はそれはそれは、ピュアな仕上がりになってました。
まず実写映画の予告を知ったときはまったく興味なかったのですが、爽子役が多部未華子(自分的にはマニアック美少女)と聞いて一気に見る気になり、風早君役の三浦春馬は「ごくせん」のヤンキー役しか知らなかったので、どうかなと思ってたら、これまた大ビンゴ。ヤバいぐらい爽やかさをかもしてました。その他キャスティングもビジュアル面ピッタリで、世界観は保たれたようでした。
原作やアニメ放映と違って120分程の限られた時間なので、当然場面は省略されつつも、重要なセリフや、髪形はちゃんと抑えられていました。風早の「ゆっくりでいいよ」が好き。
時々出てくるハートの形の桜の花びらが、出会い→机の上の写真たて→いつも身に付けてる生徒手帳→紛失と、2人の心情を表す重要なファクターになっていて、四季を通して見上げる、出会った場所の桜の木の存在とあわせて、省略せざるを得なかった中にも、よくまとまっていたと思います。
テレビ番組で、なぜ『君に届け』がこんなに人気なのか分析していたのですが、男子が読んでも面白い、30-40代少女漫画卒業世代にもうけているというもので、まさに、帰ってきた少女漫画世代のストライクゾーンでしたに。
映画を観たあとのエレベーターで女子高生っぽい制服の少女たちが「原作読んでた?」「ううん、でもおもしろかった!」と話しているのを聞いてちょっと安心。