カエルニッキ

ド・ザイナー。

『食人族』

注意:ショッキング映像、表現がダメな人は、これ以降どこで不快な事があるかわかりませんので、読み進める事をオススメしません。

昔見て以来、グロテスクのトラウマになった『食人族』を、ふたたび観てまいりました。場所は渋谷、シアターN渋谷のレイトショー。以下、ネタバレ含んだ感想です。

「あなた、食べる? 食べられる?」のキャッチコピーで知られる『食人族』は、1983年1月に日本で公開され、当時本当におこった出来事だとまるっと信じられてた「ドキュメンタリーに見せかけたフィクション」映画です。

アマゾンの密林で消息を絶った4人の取材班を探しに、大学の教授が出向くというところから始まり、現地の2部族と接触を試みる事に成功。そして4人の撮っていたビデオテープを回収し、中を見始めたところから、いよいよ本当の恐ろしさが始まる。という感じ。

当時は、この教授ジャングル探索編のところが演出上のもので、発見されたビデオテープの中身が本物だと完全に思っていたんですが、インターネットの時代に入ってから全てが演出だった事実を知り、それはそれはショッキングでした。死んだはずの4人がまた他の映画に出てるっていうのだから、更にショック。

でも、劇中に出てきたカメは本物だったようで、撮影の後みんなでおいしくいただきました。とか、ジャケットになってる串刺しのモデルはスタッフだとか、ネットによって明かされた、知られざる裏話が興味深いです。

そして再び見た感想ですが、作り物っぽいところがどうも目に付いてしまい、精神的な打撃はもうありませんでした。偽物だと思ってみるとまるで安っぽく見えるので不思議。でも、現代では放送不可能な部分もあり、むしろ放送禁止的な部分では大変貴重な映像といえるでしょう。

そういえば、最近では『放送禁止』のような血を流さなくても怖いフェイクドキュメンタリーが注目を集めているようです。『食人族』のあとにカニバリズムものの映画がいくつか作られましたが、それを超えるものがなかったように、現代では『放送禁止』を超えるものが今のところ見つかっていません。(あったら情報求むデス)

【関連サイト】(ショッキング画像注意)

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