Netflixで配信中の『ヘレディタリー/継承』(2018年)字幕版を観ました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。
『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の長編映画監督デビュー作と聞いて見てみましたが、これがデビュー作とは!
端的にいうと『ミッドサマー』明るくて怖い。『ヘレディタリー/継承』暗くて怖い。です。『ミッドサマー』より『ヘレディタリー/継承』が、全体的に画面が暗かったせいもあるかも知れませんが、どぎつく深度が深いと感じました。
後半になると、すべての出来事の描写が伏線になっていることに気付いて身震いします。些細な動作ひとつ、セリフひとつひとつに仕掛けがあり、最後全てが繋がってて怖かったです。とはいえ、あっさり死んでしまったり、ちょっと雑なところも。そこがまた印象強い映画にしてしまいました。
それに加えてあの映像マジック。ミニチュアから実物大に変わるところとか、よくある手法かなと思うけど、冒頭からがっちり引き込まれてしまうという、まさに監督の魔法にかかってしまったようです。
昔フジテレビで『放送禁止』というフェイクドキュメンタリー番組がありましたが、それにちょっと通じる表現がありました。ご興味湧いたならオススメです。
22.11.02