カエルニッキ

ド・ザイナー。

『パンズ・ラビリンス』


『パンズ・ラビリンス』を観てきました。ダークファンタジーと言う触れ込みの映画だったので、ちょっとグロテスクな妖精とかが毒づいて、女の子が試練を与えられてそれを克服すると、現実世界の大人の戦争もなにかしらの形で、解決するのだろうと思っていたのですが、全然違った! ハリウッド映画のぬるま湯に浸かりすぎていた!

クリーチャーはもう最高! 幻想世界も、現実世界も抜群に世界観が作り込まれていました。
それだけに残酷シーンが強烈で、大人でも目を背けたくなる恐怖がひそんでいます。その複線が巧妙でもう、うまいと思いつつ、息を止めて観た残虐な場面描写。。。どうか、想像力豊かな子どもには見せないで欲しいと思った自分は、この映画を作った人たちの魂と向き合えてないかもしれない。過酷な現実を見つめる覚悟が必要だと思いました。それは頼もしいほどに残酷で、想像もつかない不思議な物語の世界。

そのせいで最後は不安定な余韻が残ってしまいました。この映画の最後は深い。残酷で切なくて、でもそれだけじゃない、どうゆう視点で見るかによって、大きく印象が変わる映画だと思います。最高傑作の映画だと思います。