カエルニッキ

ド・ザイナー。

『街のあかり』


『浮き雲』『過去のない男』に続くアキ・カウリスマキ敗者三部作完結篇!と名を打つ『街のあかり』を観てきました。

どんどん元気がなくなるような映画でした。たぶん、日本でぬくぬくと平和ボケに過ごしているからなのかも知れません。最後は個人の感じ方によると思いますが、降りかかる災難を受け入れる姿は、立派を通り越して、観ていられないほどに。無言で語りかけてくる「これが現実」。

三作品観た中では、一番難しい話だなと思いました。

それにしても、味のある俳優の多いこと。たいてい外国映画って人の区別を付けるのが大変なのだけど、個性的な面々が揃っていて、たとえるならマンガに描きやすいタイプが多い。これも監督の手腕なのかなーと思いました。

渋谷ユーロスペースではこの度、アキ・カウリスマキアンコール上映「カウリスマキのあかり ふたたび」をやるそうで、これはぜひ見に行きたいと思います。

8月11日(土)〜8月31日(金)連日夜9時より、1回上映

8月11日(土)〜8月13日(月)罪と罰
8月14日(火)〜8月16日(木)真夜中の虹
8月17日(金)〜8月19日(日)パラダイスの夕暮れ
8月20日(月)〜8月22日(水)マッチ工場の少女
8月23日(木)、8月24日(金)コントラクト・キラー
8月25日(土)、8月26日(日)愛しのタチアナ
8月27日(月)〜8月29日(水)浮き雲
8月30日(木)、8月31日(金)過去のない男