Adobe Creative Suite 3 製品群一挙公開!セミナーに行ってきました。
受講したセミナーはデザイナーズセッションで、Photoshop CS3/Illustrator CS3/InDesign CS3/Bridge CS3の4つの主な新機能の紹介でした。かゆいところに手が届くような便利な機能がたくさん積まれてて、かなり実作業のスピードに違いが出てきそうです。個人的に良かった機能をあげてみます。
Bridge CS3
(書類管理、閲覧機能、条件付き検索ソフト)→主な新機能
- ●XMPメタデータサポート強化
- 書類の中身(使用フォントやカラースォッチなど)のレベルで検索できるもの。これによって、以前特殊なフォントを使って作成した書類を探す時、過去の書類を見当付けていちいち開かなくてもすぐ探せるようになります。メタデータ自体、InDesignはCS2から、IllustratorはCS3から組み込まれているようです。
- ●複数画像の比較
- RAWデータのようにデジカメでモデル撮影したような、大量の大きな画像も高速プレビューで表示、さらにルーペツールで細かい表情なども確認できて、写真セレクトがらくちんなりそうです。選んだOK写真数点を雑誌媒体別などに振り分ける時には、スタック機能(重ねてグループ化する)を使えばスッキリ整理できそうです。
InDesign CS3
(ページレイアウトソフト)→主な新機能
- ●フレーム調製オプション
- 画像を張り込むフレームですが、3通り配置の仕方を選べるようになりました! これを待っていた方も多いのではないでしょうか。1.内容をフレームに合わせる 2.内容を縦横比率に応じて合わせる 3.フレームに均等に流し込む と言う感じでオブジェクトを選んで変更したり、始めから設定したりできるようです。
- ●グラデーションぼかし
- オブジェクトが背景に溶け込むようなグラデーションマスクをかけられるようになりました。他にもフレームの縁をエンボス加工できたりとか、Photoshopのようなフィルタ機能が少し着きました。
- ●PDFネイティブフロー
- 透明機能をふんだんに使うと怖いのが出力時。実際のところは、ポストスクリプトデータを分割で出しているとのことですが、今後はもうPDFだけの入校体系へと移行する動きがあるようです。最新のPDF/X-4という規格がそれで、すでにCS3にはプリセットが組み込まれています。これから専用出力機が大手印刷会社で導入予定とのこと。透明機能使っても、入校後にヒヤヒヤすることがなくなる日が来るかもです。
Illustrator CS3
(ベクトルグラフィックソフト)→主な新機能
- ●ライブカラー
- 色違いが感覚的に変えられて、バリエーション出すのにこれは便利! かなり高精度に細かく色指定ができます。気軽に色変更してくるクライアントには教えたくない機能です。
- ●消しゴムツール
- ベジェ曲線にあるまじき、感覚的に消して行けるツール。ハンドルの角度とか、ポイント削除とかもうバイナラです。
- ●コントロールパネルの改良
- アンカーポイント編集オプションがたくさんつきました。これまでのオブジェクトに対してと同様、ボタンひとつで複数のアンカーポイントを自由自在に整列できます。
- ●スマートフィルタ
- 目玉の新機能です。もと画像をいじらずに、いじれる、レイヤーの順番も変えられて、ひとつの書類でいろいろできる機能です。
- ●レイヤー自動整列
- 手で撮った数枚の写真のいいとこどりができる機能。傾きもちゃんと調整してくれます。
たった2時間でちょっと時間が足りませんでしたが、結構充実した内容でした。時期を見計らってCS3は購入しますが、マシンの方も検討中です。講師はアドビの近藤さんと言う方でした。